▼盛り上がりゆえ、もはや記憶の片隅にも残っていないに違いない。ロシアで開催されているサッカーのW杯で、前回優勝国のドイツが予選リーグを最下位で敗退した。ランキングが1位で、優勝して当然の立場だが、スポーツに絶対はない。

▼ドイツ代表チームは、最先端のデータ活用で知られる。戦術はもちろん、個々のトレーニングにも活用するなど、その先進性がIT業界でも注目された。ドイツの強さを支えたことは間違いないが、実力を発揮できなかったチームをみて、プレーヤーは人間なんだとあらためて思い知らされた。

▼テクノロジーの視点で話題をさらったのは、なんといってもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。人間のレフェリーが、ここぞの判断で頼った。VARが進化すれば、人間のレフェリーは不要になるかもしれない。画像処理は、現在のAIが最も得意とする分野の一つ。近未来は、すぐそこにありそうだ。

▼ランキング1位や前回優勝国というデータは、短期決戦ではマイナスに働くらしい。過去5回は、前回優勝国の予選リーグ敗退が4回。ドイツ代表チームは、トレンド通りの結果を残した。(風)