▼猛暑が続く。冷房で閉ざされた部屋では風鈴の音が遠のいていき、夏を楽しむ余裕がなくなっていく。熱中症で救急搬送というニュースが常態化し、もはや自然災害であるとの声が出始めた。東京五輪に向けた対策も急務となっている。

▼猛暑で心配になるのが、野菜の価格。露地栽培物の価格高騰は確実なため、購入を控えるなんてことになりかねない。猛暑で悲鳴を上げる身体に野菜不足が追い打ちをかけることになりそうだ。

▼天候に左右されないといえば、工場栽培の野菜。露地栽培物の価格高騰で注目されてもいいはずだが、そう簡単にはいかない。問題は販売価格。太陽光と違ってLEDの使用は無料とはいかないため、価格競争力で劣ってしまう。露地栽培物の価格高騰が追い風になるとしても、猛暑の夏だけでは経営が成り立たない。収穫の効率を上げる工夫が必要だ。光の照射時間や波長によって、植物の成長度合いが変わる。正確なデータを取得できれば、価格の問題を克服できると期待されている。

▼もはや人間は、エアコンなしでは生きていけない。野菜だって快適な温度で育ちたいに違いない。(風)