近未来を考えるためのヒントの一つ

 仮想通貨のビットコインで使われている仕組みとして、世に知られるようになったブロックチェーン。ところが、仮想通貨以外での活用においては、懐疑的な意見が多い。その理由は、リアルとバーチャルの違いにありそうだ。

 仮想通貨では、仮想という文字が示す通り、物理的な紙幣やコインを使用しない。ネットワーク上で全てが完結する。ところがブロックチェーンをリアルなものに結び付けようとすると、どうもしっくりこない。ブロックチェーンの「改ざんが困難」という特徴は、リアル側までは制御できない。また、リアルなビジネスでは中央集権的な管理者が存在するため、「中央集権的な管理者がいない」というブロックチェーンの特徴を生かせない。こうした既存の仕組みをブロックチェーンが破壊してこその革命だろう。

 タイトルの「2025年」は、金融機関でのブロックチェーン活用が一般的になる年だという。本書では、他の業界にも大きな影響を与えると指摘している。(亭)
 

『2025年のブロックチェーン革命』
水野 操 著
青春出版社 刊(8400円+税)