断捨離から生まれる効率UP術

 断捨離というと、整理整頓術をイメージする人もいるだろう。ほぼ間違いないのだが、正確にいえば不要なモノを減らし、余裕を持とうという思想だ。もちろん、モノで溢れかえっている家のなかを片付けるのに有効だが、情報が溢れかえっているビジネス環境にこそ、効果を発揮できるのではないだろうか。

 本書は、断捨離という言葉を生み出し考え方を広めた、やましたひでこ氏が書いたビジネス書だ。今、ビジネスでは働き方改革や作業効率向上が叫ばれ、短期間で成果を出すことが求められている。これを阻害し、判断を遅らせているものが「よけいなモノ・コト」だ。それを手放す方法を提示している。

 ITの世界では多くの情報を持ち、それを分析するAIがバズワードになっているが、人間はAIのように膨大な情報をコントロールすることができない。それならコントロールできる量まで情報量を減らす、つまり捨ててしまおう。それにより生まれた余力で重要な仕事に集中する。一度、断捨離に挑戦してみてはいかがだろう。(海)
 

『捨てる。引き算する勇気』
やました ひでこ 著
幻冬舎 刊(1400円+税)