▼「令和」まであと3週間と少し。新元号の発表は大変なお祭り騒ぎとなった。発表の瞬間は多くの人がテレビやネット配信に釘付けになり、新聞の号外配布場所はちょっとしたパニックが起こった。

▼新元号の公表が改元の1カ月前というのはシステム改修を考えると遅すぎるという声も当初はあったが、前もってスケジュールが示されたことの効果は大きかったのか、現在のところ大きな混乱はなく令和に移行できそうな気配だ。ITベンダーも早速、自社の新元号対応施策の周知に取り掛かり始めている。

▼こうしたかたちでの改元が以後の時代も続くかは分からない。情報システムの対応も含め、日本の社会が次の元号にスムーズに移行するのに今回の一連のプロセスが妥当であったのかどうか、十分に検証する必要はあるだろう。

▼ITにとって元号は厄介者でしかないかもしれないが、今回の改元は多くの日本人に新しい時代のポジティブな空気を運んでくれるイベントだったと感じる。今上天皇の生前退位のご決断と、元号という文化が持つ力に因るものと言えそうだ。ITが令和の社会をより幸せにすることを願う。(霹)