▼タイガー・ウッズが男子ゴルフのメジャー選手権マスターズ・トーナメントで14年ぶりの優勝を果たした。メジャー制覇は、11年ぶり15回目。43歳での復活劇は鮮烈な印象を残した。

▼全盛期の圧倒的な強さから、いずれジャック・ニクラスの歴代最多メジャー優勝回数18回を軽々と抜き去ると思っていた人は多いだろう。ところが30代後半からはスキャンダルやケガで低迷。年齢的にそのままフェードアウトしてもおかしくはなかった。急激な下り坂に抗って再度頂点に立つことの厳しさは想像するに余りある。

▼ウッズが不滅の大記録である「メジャー4連覇」を達成したのも01年4月のマスターズだ。実は同時期、IT業界では国産ベンダーの雄であるNECが全盛期を迎えている。01年3月期の売上高はNEC史上最高の5兆4000億円。現在の同社売上高はその約半分だ。こちらは復活への道はまだまだ遠い。

▼40代も半ばに差し掛かろうというウッズの現在のスイングは、ケガと加齢を経て、圧倒的な飛距離を見せつけていた20代のころから大きく変化し、よりボールを自由自在に操れるようになったという。何とも示唆に富むエピソードだ。(霹)