▼日本マイクロソフト社長の平野拓也氏が8月31日に退任するというニュースが7月3日に飛び込んできた。近年の米マイクロソフトの変革と成長は14年のサティア・ナデラCEOの就任から始まったわけだが、そのほぼ1年後、日本市場における新たな戦略の実行者としてリーダーに就いたのが平野氏だった。

▼在任期間で米本社、日本法人ともマイクロソフトのビジネスのあり方は大きく変わった。大胆なクラウドビジネスへのシフトは成功しつつあると言っていい。週刊BCNの就任インタビューで「マイクロソフトはクラウドの波に乗り遅れかけたが、本当にギリギリのところで大転換した」と危機感をあらわにしていたことを思い出す。

▼パートナーエコシステムの性質も当然変わった。いま彼らが重視しているのは顧客に届ける価値を「一緒に」最大化できる存在だ。同社に限らず、大手メーカーはクラウド化やサービス化の流れに付いてこられない、物売りにこだわるパートナーとは距離を置きつつある。

▼平野氏は今後、米本社に籍を移す。ナデラ体制で成果を出したリーダーとして次は世界を舞台にどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみでもある。(霹)