DXへのステップをどう踏むか


 “ソフトウェア・ファースト”を主題に掲げた本書だが、ソフトウェアが全ての事業課題や社会課題を解決できると主張しているわけではない。ソフトウェアだけでは解決できないことを理解した上でその恩恵を最大限享受し、確固たるビジョンやミッションの下にビジネスの変革を進めていくことをデジタル・ファーストと定義。多くの日本企業がデジタル・ファーストに取り組むことこそが日本社会全体の進化につながるという。

 ソフトウェア・ファーストの事業開発やプロダクト開発は、デジタルトランスフォーメーション(DX)実現のための重要なプロセスとも言えよう。その方法論を多面的・多角的に考察し、おそらく週刊BCNの読者にとってはちょうどいい情報の粒度で分かりやすく解説している。必要な組織改革や人材、DX時代において有効なキャリア形成の在り方などにも言及しており、経営者から中間管理職、第一線の営業パーソン、間接業務の担当者、ITエンジニアまで、さまざまな業界・立場のビジネスパーソンに広く示唆を与え得る内容だ。(霹)


『ソフトウェア・ファースト
あらゆるビジネスを一変させる最強戦略』
及川卓也 著
日経BP社 刊(1900円+税)