▼x86サーバー事業売却やクラウドへのシフトでIBMの従来のパートナーエコシステムは一旦壊れた。特約店有志により結成された国内パートナーコミュニティである愛徳会幹部は、「もはやIBMは愛徳会会員が売れる商品を提供していない。みんなHPEやシスコシステムズのハードウェアを売ってるよ」と話していたものだ。

▼日本IBMには愛徳会以外にもパートナーのコミュニティがあり、その一つであるビジネス・アライアンス・コンソーシアム(BAC)は会員数が増えていて、今年300社を超えた。「IBMテクノロジーに賛同する」ことが入会資格という“ゆるい”つながりで、これがコミュニティの拡大に貢献しているようだ。IBMと縁がなかったソリューションベンダーが、IBMの既存ソリューションパートナーとつながりを持つことで新しい価値創出を行い、結果的にIBMクラウドの活用推進を担うケースも出た。

▼BAC、愛徳会、そして開発系のパートナーコミュニティであるユーオス・グループも含め、コミュニティ同士の連携も模索する。ゆるく水平につながり、新しい価値を一緒につくっていくクラウド時代ならではの新たなエコシステムが、IBMのプラットフォーム上でも形を成しつつある。(霹)