▼政府主催の東日本大震災追悼式が中止される方向だという。社会機能をできるだけ維持することが対応策の選択肢を確保することにもつながる。要人が多数参加するイベントで集団感染が発生すれば、リスクは大きい。

▼感染拡大の抑止とともに、企業活動の継続の観点からリモートワーク関連ソリューションのニーズは高まっている。もともと法改正などの環境変化により、UCやVCは2020年の市場を支える有望商材と目されていたが、思わぬアクシデントによりさらに需要が加速し、特需の様相を呈している。

▼ITベンダー側からは今回の新型コロナ問題をセールストークに使うのは難しい。社会的な危機に乗じた品のない提案と思われるリスクを避けたいのは当然だ。「なんとなく社会全体のマインドが落ち込み、結果としてIT投資も抑制に転じてしまうことを危惧している」という声も聞く。

▼世の中の雰囲気は、確かにその危惧どおりになりつつあるようにも見える。しかしこのアクシデントは、事業継続や生産性向上という経営の本質的な課題に向き合うためのIT投資が必要であることを広く理解してもらう機会でもあるべきではないか。(霹)