誰もが悩むDX人材育成の入り口に

 新型コロナ禍のような大きな事業環境の変化にも適応して生き延びるためのキーワードとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)が再び脚光を浴びている。一方で、DXをけん引するための“DX人材”をどのように確保すればいいのか、多くの企業が悩んでいるのも事実だ。市場にはDXのスペシャリストなどほとんど存在しない。ならば既存の従業員が新しいスキルや知識を身に付けるしかない。ITエンジニアなどテックサイドの人材が経営の視点・センスや事業開発のノウハウを身に付ける。営業や企画・マーケティングなどビジネスサイドの人材がテクノロジーの素養を身に付ける。本気でDXを目指すべく、覚悟を決めた企業も少なくないのではないか。

 非エンジニアのビジネスパーソン向けのデジタルマーケティング解説書である本書は、そんな挑戦を後押ししてくれる一冊と言えそうだ。DXを進める上での重要なピースとして、デジタルマーケティングへの取り組みもここにきて多くの企業で急加速している感がある。デジタルマーケティング施策で成果を出すためには、マーケッターにも一定の技術的知識が不可欠。プログラミング経験のない人であってもデジタルマーケッターとしての業務に最低限必要な知識を得られる内容になっている。解説も平易な文章で分かりやすい。演習問題なども掲載し、実際のビジネスシーンでの活用を意識した学習ができそうだ。(霹)
 


『集中演習 デジタルマーケターのためのテクノロジー入門』
山田良太 著
インプレス 刊(2200円+税)