▼国内に限っては、年末年始の人の往来が戻ってきたようだ。2回目の緊急事態宣言の直前だった1年前と比べるとその差は大きい。12月半ばの時点で、国内線の予約状況は前年比6~7割増、2年前と比べると3割減程度まで回復した。新幹線にしても、指定席予約状況はほぼ同じ状況だった。

▼人と人との接触を極力避けるかたちでの防疫策にどういう意味を持たせるのか、状況はこの2年間変わり続けている。切り札と見なされたワクチンも同様だ。3回目の接種に向けた議論が進む。

▼デジタル庁の主導でワクチン接種を証明するアプリも公開された。マイナンバーカードを使った登録はシンプルで、おおむね好評だが課題もある。迅速なアップデートはもちろんのこと、必要なコンセンサスの議論においてもデジタル庁への期待は大きい。

▼ワクチン接種を進めても集団免疫を実現するのは難しいという見方が強まるが、極論による議論の単純化こそ避けるべきだろう。現在は海外渡航の予定がなければ接種証明を使う機会はないが、ウィズコロナを前提に社会や経済の回復に役立てられる可能性は模索する価値がある。(霹)