炎上騒動の原因を解説

 インターネット上で情報発信をすることが当たり前の世の中になった。特に「Twitter」をはじめとしたSNSが普及してからその流れは大きく加速した。同時にネット上で起こる「炎上」も年々、増加している。
 

 本書は、ネットニュース編集者として数多くの炎上騒動を見てきた中川淳一郎氏が執筆。実際に起きた数々の炎上騒動を紹介し、「炎上の歴史というものは、本当にどうしようもない人間の愚かな面を暴き出してくれるもの」と皮肉を交えながら独自の視点で原因を解説している。

 題名の「炎上するバカ」は飲食店やコンビニの店員が職場での悪ふざけ写真をSNSに投稿したことで起きた騒動を代表例として取り上げている。一方の「させるバカ」では、芸能人や政治家の発言や行動を切り抜き、匿名掲示板やSNSで一部の人がスクラムを組み、誹謗中傷するケースを挙げる。この場合、娯楽として炎上させることを楽しんでいると指摘し、その危険性に警報を鳴らす。

 SNSを活用することで炎上は身近なリスクとなっている。気を付けていてもひょんなことから炎上してしまうこともある。読後は改めてネットでの情報発信の難しさを考えさせられた。(帆)


『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』
中川淳一郎 著
小学館 刊 924円(税込)