▼一時の落ち着きぶりは何だったのかと思わざるを得ない。新型コロナウイルスの感染が各地で急増している。爆発的なスピードに驚くばかり。政府は「まん延防止等重点措置」の適用などで抑え込みを目指しているが、依然として危機感が漂う。

▼1月17日に開会した通常国会の施政方針演説で、岸田首相は、新型コロナ対応を「最優先課題」と強調。最も多くの時間を割き、政府による支援策や医療提供体制の強化などについて説明した。「またか、いい加減にしてくれ、もう限界だ」との意見を首相に寄せた国民は、どのように捉えたか。

▼演説では、IT業界で話題になっているデジタル田園都市国家構想についても言及があった。首相が示した「デジタルサービスの実装」や「インフラの整備」は、ITベンダーにとっては新たなビジネスチャンスになる可能性がある。新型コロナ禍で疲れた国内経済を活性化させるきっかけにもなるかもしれない。

▼コロナ対応はこれまで、政争の具になってきた面がある。国会の審議が滞れば、割を食うのは国民だ。新型コロナ禍で浮き彫りになったデジタル化の遅れを挽回するチャンスを逃してはならない。(鰹)