▼海外出張が多い人たちがしばしば苦言を呈していたのが、コロナ禍における帰国時の隔離措置だ。欧米では既に、ワクチン接種証明をもって入国制限を事実上解除している国も少なくないのに、日本へ帰ると1週間や10日といった隔離が必要となるので、出張の度に行動が大きく制限されるというのだ。

▼水際対策が不要になったわけではないが、各種措置には最新の科学的知見を適用し、かつ国際的なビジネスを円滑に進めて経済を回すという意味では、そろそろ日本もやり方を改める時期に来ていたのだろう。厚生労働省は今月から制度の運用を見直し、3回目のワクチン接種を条件に、隔離期間を0~3日間に短縮した。

▼Web会議ツールなどを活用して、コミュニケーションのかなりの部分は対面でなくとも代替できることを私たちは学んだ。と同時に、やはり会議、商談、視察などで、その場に足を運び顔を合わせなければ得られない、空気の感触や熱量といったものがあることも知った。海外の得意先やパートナーと再び顔を合わせやすくなりつつあることを素直に喜びたい。そして、平和で安全な空が一日も早く戻ることを願いたい。(螺)