▼電気自動車大手のテスラやロケット開発のスペースXを率いるイーロン・マスク氏がツイッターに対し、同社の全株式を取得する買収提案を行った。買収の目的は、ツイッターにおける‘‘言論の自由”を守るとともに、業績が伸び悩む同社の企業価値を高めることだとしている。

▼ツイッターは時として、規約違反とされる投稿の削除やアカウントの停止を行うことがある。昨年、当時8千万人のフォロワーを持っていたトランプ前米大統領が、議会議事堂占拠などの暴力を扇動するとして、アカウントを永久凍結されたのは記憶に新しい。マスク氏はこのような‘‘検閲”措置の運用基準が不透明だと批判。買収・非公開会社化の暁には、削除アルゴリズムを透明化するとしている。

▼一方でツイッターは、人権侵害につながるような投稿やデマの拡散装置としても作用する。まさに今も無数の誹謗中傷やヘイトスピーチなどが繰り返されており、単純に発言の自由度を高めるだけではそれらが一層野放しになる。ただ自分の言いたいことを言うためではなく、健全な議論のプラットフォームとして機能する形での発展を望みたい。(螺)