今日は何の日

<今日は何の日>2月14日『ふんどしの日』

2023/02/13 09:00

週刊BCN 2023年02月13日vol.1957掲載

健康面の効果に注目

 「ふんどしを締めてかかる」という言葉がある。気持ちを引き締めて物事に取りかかるとの意になるが、実際にふんどしを着用するわけではない。祭りに行くと、ふんどし姿の男性がみこしを担いでいる様子を見ることができるが、実生活で愛用している人はどれくらいいるのだろうか。

 ふんどしは、江戸時代までは日常的に着用されていたとみられている。今では露出部が多く、恥ずかしいと思ってしまうが、当時は「男の仕事着」としての役割を果たしていたそうだ。その後、外国との交流や敗戦を経て、西洋式の下着に置き換わり、常用している人はほとんどいなくなっている。

 時代の変化とともに埋没した感のあるふんどしだが、最近は健康にいいとの意見がある。ゴムを使った下着よりも締め付けすぎず、適度な通気性のあるふんどしを着用することで、冷たさの刺激が体にもたらされ、生理機能の回復などの効果が期待できるという。

 最近は、男性向けに限らず、デザイン性の高い女性向けのふんどしも販売されており、これまで一度も着用したことがなかった人にとっての心理的なハードルは下がっている。いったん、ふんどしを締めてみれば、気持ちを引き締めなくても、心身ともにいい影響が出るかもしれない。(鰹)
 


由来
日本の伝統的な下着である「ふんどし」の普及と理解・関心の向上を目的に、日本ふんどし協会(東京)が制定。日付は日本古来の数字の数え方に基づく語呂合わせから。
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