今日のひとことWeb版
メインフレーム拠点を公開
2025/08/08 10:00

米IBMは日本メディア向けのプレスツアーで、同社のメインフレーム事業の拠点であるニューヨーク州・ポキプシーの工場を公開しました。IBMがIT業界の覇者となる決定打となった「System/360」も製造した歴史ある工場で、現在は最新機種の「IBM z17」を主に出荷しています。
Zシリーズは3世代先の製品まで常に開発に取り組んでおり、将来の市場動向やニーズなどを予見して製品の方向性を定めているとのこと。今日多く搭載されているAI関連の機能も、数年以上前から隆盛を予想して開発をしていたようです。
現在のIT市場ではクラウドの伸びが大きいですが、IBMはメインフレーム事業を推進し続けています。同社はその理由を、クラウドを利用するコストが想定より高い場合や、社内の情報を自社で管理が及ばない場所に出さない方がよいケースがあると指摘。ユーザーの選択の幅を広げるため今後もクラウドと共存できる設計を戦略としてメインフレームの開発や販売を進める方針です。(下澤 悠)
【記事はこちら】
米IBM、メインフレーム「z17」を受注生産する工場をメディアに公開
- 1