店頭流通

JEITA予測 今年度のPC出荷4%増の1110万台へ

2002/05/06 16:51

週刊BCN 2002年05月06日vol.939掲載

 電子情報技術産業協会(JEITA)は、今年度(2003年3月期)のパソコン出荷台数を前年度比4%増の1110万台、金額ベースでは同3%増の1兆8245億円と予測した。内訳は、法人向けの販売台数が前年度並みかマイナス成長、個人向けが同7%増となり、全体で同4%増に落ち着く見通し。法人向けと個人向けの販売台数の比率は、法人58%(前年度59%)、個人42%(同41%)と、若干個人の比率が増える見通し。

 JEITAパーソナル情報部会の木村政孝氏(日立製作所マーケティング統轄本部長)は、「現在、落ち込んでいる家庭用パソコンは、早ければ年末商戦に回復基調となる。遅ければ年明け以降だろう。出荷台数の比率は上半期が45%、下半期が55%と、今年秋以降の出荷増を期待する」と話す。

 また、液晶やメモリなどの部材価格が値上がりしていることについて、JEITAでは「部材の高騰は一時的なもの。年度全体で見れば、逆にパソコン単価が下がるのではないか。夏モデルの値上がりも、一部のメーカーを除き、ごく僅かだ。しかし、パソコン単価が下がったから、市況が回復するものではない。すでに家庭用パソコンは買い替え需要が中心で、安物を出しても売れない。」と分析する。

 昨年度(02年3月期)の出荷実績は、前年度比12%減の1068万6000台、金額ベースで同17%減の1兆7692億円と厳しい内容だった。JEITAでは、「80年の調査開始以来、過去最大の落ち込み幅になった」と肩を落す。木村氏は、「メーカー各社は、買い替え需要を引き出そうと、新しいAV(音響・映像)パソコンやモバイルなどを、こぞって開発する。今年度を通じて見れば、徐々にではあるが回復基調に向かう」と希望を捨てない。
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