店頭流通

コジマ 「質を伴った量の拡大」へ 3000平方メートル中心に300店舗体制に

2002/06/03 18:45

週刊BCN 2002年06月03日vol.943掲載

 2002年3月期決算で営業赤字を強いられたコジマ(小島章利社長)は、収益改善に向け、経営戦略を「量の拡大」から「質を伴った量の拡大」へと転換する。“地域一番店”の確立を目指し、「競争力のある店舗」、「強い人材」、「効率的な仕組み」、「強い商品」づくりに取り組む。

 具体的には1店舗当たりの規模を広げ、「3000平方メートルを中心とした標準店舗づくり」(小島社長)に取り組み、集客力、効率性の向上に努める。また、店舗の統廃合により既存店の活性化を図るとともに、集中物流センターの設置などによるコスト削減、人材教育の徹底による接客力、販売力の向上を図っていく。

 現在、254ある店舗を早期に300へ増やしていく方針で、とりあえず今年度(03年3月期)は約75億円を投じ13店舗の新規開設を確定しており、さらに最大で7店舗の積み増しも予定している。その一方で、収益力の弱い既存20店舗の閉鎖も進める。

 また、すでに稼働中の「北関東物流センター」に続き、9月をめどに東京・立川に「南関東物流センター」を開設。さらに関西地区にも同様の施設を設置し、流通コストの改善を図る。 一連の対策で、05年3月期に総資本経常利益率で9%(02年3月期は1.0%)、売上高経常利益率で3%(同0.4%)を達成する構え。
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