店頭流通

JEITA ウイルス対策ソフトの利用実態を調査

2002/06/24 18:45

週刊BCN 2002年06月24日vol.946掲載

 (社)電子情報技術産業協会(JEITA)は、ウェブコンピューティングに関する調査研究報告を実施、セキュリティに関するインターネット利用者の意識調査を行った。

 今回のアンケートでは、フレッツISDN、DSLなどを利用する常時接続、アナログ回線を利用する非・常時接続、接続環境にかかわらず自宅で仕事を行っているSOHOの3種類の利用環境でのセキュリティ意識を調査している。

 「コンピュータウイルス対策ソフトの更新を行っているか」では、SOHOでは男性70.0%、女性43.2%、常時接続ユーザーは男性58.4%、女性53.9%とどちらも5割以上が更新している。一方、非・常時接続のとくに女性の利用者は27.1%と、低い数字になった。

 更新を行わない理由としては、「必要を感じているがやり方がわからない」という回答が10.6%(非・常時接続の女性)。それに対し、「費用を出してまでする気にはなれない」が、全利用者ともに1割を超え、「必要性は感じているが面倒で行っていない」は最も多いSOHO女性で34.1%、非・常時接続女性で32.9%にのぼる。

 ウイルス対策ソフトを提供しているメーカーは、「ウイルスの被害を食い止めるためには、最新のウイルス対策ソフトへの更新を行うことが必須」とアピールしているが、ユーザーの対応が不十分であることが明らかになった。

 ウイルス対策ソフトの導入率は、常時接続の男性69.1%、女性67.0%、非・常時接続男性60.5%、女性44.1%、SOHO男性73.3%、女性61.4%となっている。

 今後は導入者の更新割合を高めていくと共に、ウイルス対策ソフトを導入していないユーザーに導入を訴えていく必要がある。
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