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無線LAN製品の市場動向 メルコが首位独走 年間通じて堅調な伸び

2002/11/11 18:45

週刊BCN 2002年11月11日vol.965掲載

 無線LAN製品が堅調に推移している。図は、BCNランキングによる最近6か月の月別無線LAN製品全体の台数、金額の前年同月比推移を示した。ともに前年水準を上回っている。8月には前年を台数で116%、金額で54%上回り、今年で最高の伸びを記録した。最近2か月はやや伸びが縮小傾向にあるものの、市場が順調に立ち上がっていることに変わりはない。今年全体でみても、一貫して前年同月を上回っており、年間を通して伸びている市場だといえる。

 ベンダー別でみるとメルコの圧勝だ。10月の台数シェアは50.42%、金額では50.3%と、2位コレガの台数シェア(11.68%)、金額シェア(8.37%)に大差をつけてトップを獲得している。年間を通しても、10月のデータとほぼ同数値でトップシェアを堅持しており、メルコが無線LAN市場を独走し続けている。製品別では、無線LANカードとアクセスポイントのセットモデルが人気だ。メルコの無線LANカードとルータ機能付きアクセスポイントは、最近半年間で3位以内をキープしている。

 ショップ関係者は、「ルータの購入を考えているユーザーから、配線が邪魔との声が非常に高く、そのため無線LANの導入を視野に入れるケースが多い。また、無線LAN内蔵パソコンを所有するユーザーがまだ少ないため、セットモデルの売れ行きが伸びているのだろう」と分析する。「設定の難解さを懸念するユーザーが多いので、簡単な導入説明のポップを展示するなど販促活動に注力していく。ユーザーに導入のし易さをどれだけ訴求できるかが今後のカギになるだろう」と意気込みをみせている。
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