店頭市場ピックアップ

マウスの価格帯別シェア

2002/11/18 16:51

週刊BCN 2002年11月18日vol.966掲載

 1か月にどれだけの種類のマウスが販売されているのか――。BCNランキングの2002年10月のデータを見ると、実に1029種類の製品が販売されている。これだけ種類が豊富なのは、白のマウスが基本の米欧に比べ、日本のマウスは色のバリエーション、デザインのバリエーションが豊富であることが挙げられる。

価格は徐々に高めへシフト 2つ以上のバス対応型に人気

 実は店頭での陳列手段も、日本の周辺機器売り場は米国のパソコンショップよりもはるかにバラエティーに富んでいる。それは色、デザインの豊富さに加え、単純に商品を置くだけでなく、棚などに掛けて狭いスペースを生かした展示を行うなど、工夫されているからだ。実売価格帯別で見ると、売れ筋価格帯は3000円台の商品。これは02年10月、01年10月ともに同じ。2番目が1000円台、3番目が2000円台となっていることも、02年10月、01年10月で共通している。

 しかし、4000円台、5000円台の商品が占めるウエイトは02年10月の方が高く、徐々にではあるが、価格が高めの製品へシフトが進んでいることが伺える。バス別ではUSBが増加しているものの、02年10月の台数データではUSBのみのものが32.6%であるのに対し、01年10月は39.7%と、1年前の方がUSBのウエイトが高い。その代わりPS/2とUSB両方をサポートしているタイプのものが、02年10月には51.9%であるのに対し、01年10月は36.1%にとどまっている。2つ以上のバスに対応したタイプのものは、商品の在庫などでもメリットが高いこともあり、2つ以上のバスをサポートしている商品に人気が集まっているようだ。
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