JR仙台駅東口のヨドバシカメラマルチメディア仙台は、豊富な品揃えで競合他社との差別化を図っている。商品は50万アイテムを誇る。田中一夫・取締役店長は、「パソコンとその関連製品が充実しており、東北一を誇るのではないか」と語る。田中店長は、かつて本部で仕入を担当していた。「仕入に関しては人一倍うるさい」という。「せっかくお店に来てくれたのに、欲しい商品がないと顧客にストレスを与えてしまう。丁寧な接客はもちろん大切だが、やはり品揃えも重要。ほかの店では品切れの商品でも、ここで揃えていれば、顧客はその商品を購入する。また、できるだけ多くの商品を揃えていれば、次回の来店にもつながる」という。

品揃えで勝負

 仕入は、田中店長自らが細かくチェックしている。仙台地区は、地元大手のデンコードーをはじめ、郊外に競合店舗が多い。「郊外が強い分、いかに駅前に顧客を引き寄せるかが売上増加のカギとなる」と強調する。売れ筋商品は、DVDレコーダーやデジタルカメラなど。デジカメについては、前年同月比130%で推移しており、新製品の発売月はこれが150%になる。パソコンとその関連機器は、売上全体の4割弱を占める。また、「ハードウェアに加え、消耗品の品揃えも充実させることが重要だ」としている。同店舗では、A4判のコピー用紙をフロアの中心に山積みしており、「1週間平均で1000束を販売する」と自信をみせる。

 商圏は、宮城県に加え、秋田県、岩手県、福島県、山形県など東北全般におよぶ。顧客は、ビジネスマンをはじめ、若年層から高齢者まで幅広い。1日平均の来店者数は平日が約2万人、休日は約4万人。レジ通過数は来店者数の約3分の1。最近では、高齢者を中心とした初心者が来店するケースが多く、商品の展示場所を大きな文字で表示するなどの工夫をしている。ポイントカードの使用率は91-92%。新規のポイントカード契約数は1日平均で200-300人。今年4月は、「1日平均で500-600人の契約を獲得している」という。(佐相彰彦)