店頭流通

ソースネクスト 驚速シリーズ、本格値下げへ

2003/05/12 18:45

週刊BCN 2003年05月12日vol.989掲載

 ソースネクスト(松田憲幸社長)は、タイピング練習ソフト、ウイルス対策ソフトに続き、「驚速シリーズ」も、5月23日から1980円化に踏み切る。「驚速シリーズ」の本格的な値下げは、今回が初めて。同社は、今年2月からタイピング練習ソフト「特打シリーズ」、3月からウイルス対策ソフト「マカフィー・ドットコム・ウイルススキャンオンライン」などを従来の約半額の1980円にする戦略を打ち出していた。

低価格戦略でシェア倍増狙う

 今回は、「驚速ADSL2」や「驚速FTTH2」など通信の高速化ツールや、「驚速DVDビデオレコーダー」など、一連の主要な「驚速シリーズ」を一斉に1980円に値下げする。

 驚速ADSL2は実売約4000円強、驚速DVDビデオレコーダーは同約1万円で販売しているが、これを5月23日から1980円にする。また、「驚速ADSL2」や「驚速FTTH2」などの加速ソフト4本を1つにした「速パックxp」と、これら加速ソフト4本に「驚速DVDビデオレコーダー」を追加同梱した「速パックxp DVD」も値下げする。「速パックxp」は実売約8000円を2980円に、「速パックxp DVD」は同約1万1000円を3980円へと大幅に下げる。

 強気の値下げ戦略を推進するのは、値下げが着実にシェア拡大に結びついているため。今年3月に1980円化に踏み切った「ウイルススキャンオンライン」などセキュリティソフト分野では、シェアが2倍以上増えた。

 BCNランキングにおける今年1月の同社セキュリティソフトの月間販売本数シェアは9.1%だったが、4月には24.3%に急増。金額シェアでも7.3%から11.8%に増えた。

 同社が「ウイルススキャンオンライン」の1980円化後に実施した購入者アンケートでは、実に62.3%の顧客が購入理由として「価格が手頃だから」をあげた。また、同社の市場調査においても「ウイルス対策ソフトの更新時希望価格」で、「安ければ安いほどよい」を選択した利用者が72.8%を占め、低価格化への要求が強い傾向が表れた。
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