日本の店長

<日本の店長>第25回 さくらや 船橋駅前店 池田光洋店長

2003/06/30 18:45

週刊BCN 2003年06月30日vol.996掲載

 さくらやは、2003年4月17日にオープンした船橋駅前店で千葉県船橋市を中心としたエリアの顧客を増やしていく。同店はさくらやにとって千葉県初の進出。池田光洋店長は、「地域密着型の品揃えや店づくりで知名度向上を目指す」と意気込む。同店は、JR船橋駅前のショッピングビル「FACE」にテナント出店。駅周辺には、西武百貨店や東武百貨店などがある。平日の午前中は主婦層や高齢者、午後以降は学校帰りの学生や会社帰りのビジネスマン、土日は家族連れで賑わう。

千葉県に初進出

 池田店長は、東京・新宿駅前にある新宿東口パソコン館で店長を務めた経験をもつ。「新宿はビジネスマンを中心に、その地域の住民以外が顧客であるケースが多かった。その顧客が新宿駅周辺の競合店舗と比較して、価格や品揃えによって『さくらや』の固定客になっている」と語る。船橋の地域性に関しては、「パソコンやデジタルカメラを新宿や秋葉原など東京で購入していたケースが多い。一方で生活に身近な商品を地元で購入する傾向が強いのではないか」とみている。

 実際、オープンから2か月余り経過した現段階では、FAXや単機能のオーディオ機器などが売れ筋商品だという。「当面は、キッチン関連や調理関連機器などを中心とした家電機器を多く揃えることで顧客を増やしていく。また、ワゴンセールなど人目を引くような低価格商品でリピート率を高める」としている。そのうえで、デジタル機器でも周辺地域の住民に必要不可欠な店舗として浸透させていく。

 最近では、主婦や高齢者などの来店者に対して、「デジタル機器について、カタログを使って説明する機会が多くなった」としており、潜在需要を掘り起こす段階でもあるという。また、「レジでは、ポイントカードの加入者かどうかを必ず聞く。加入していない場合は、ポイントカードのメリットを説明する」ことで、加入者を増やし次回の来店につなげていく。来店者数は、平日が1000人強、土日が2000人強。接客では、「来店者に対して積極的に声をかけ、専門用語を使わない」ことを徹底している。(佐相彰彦)
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