日本の店長

<日本の店長>第32回(最終回) ソフマップ カクタソフマップ 井澤秀夫店長

2003/08/25 18:45

週刊BCN 2003年08月25日vol.1003掲載

 東京・秋葉原の中央通り沿いにあるカクタソフマップは、今年9月末に2階部分のデジタルAV機器コーナーを大幅にリニューアルする。約50平方メートルの同コーナーの面積を2倍程度に拡大し、デジタル家電を提案することで新規需要の獲得を加速させる。9月末のリニューアル時には、パソコンを中心にホームサーバーや液晶プロジェクタ、DVDレコーダ、液晶テレビ、PDP(プラズマディスプレイパネル)などをさまざまに組み合わせて展示する。

デジタル家電を提案

 井澤秀夫店長は、「家庭でのデジタルライフスタイルを提案できるように商品を展示する」と話す。今年6月には、すでに同コーナーで用途提案を展開。家族で訪れる来店者から好評だという。「9月から、各メーカーが冬商戦に向けた新商品を発売する。消費者は、デジタルライフスタイルという言葉を徐々に認知しつつある。そこで、わかりやすい展示で新規需要を開拓していく」とリニューアルに自信をみせる。さまざまな商品を展示することによる相乗効果で、顧客1人あたりの購入金額の増加につなげる考えだ。

 同店は、「秋葉原地区のなかで新品パソコンと中古パソコンを最も多く展示していることが特徴だ」という。なかでも、中古パソコンの展示数は平均で500アイテム、多い時で700アイテムにも上る。「多くの品揃えで顧客の選択肢を広げる」ことを狙う。今年6-7月は、「パソコン本体の販売が好調だった。2台目や3台目としてノートパソコンを購入する傾向が高く、それに付随するポータブルハードディスクやUSBメモリなども人気を集めた」としている。

 そのため、「外出先でのライフスタイルを提案することも重要」と、1階部分で行っているモバイルをテーマにしたフロアづくりを一層強化する。来店者数は、平日が会社員を中心に3000-4000人。土日は、1万-1万2000人で推移しており、大半が家族で来店する。「1階は会社員を中心にした既存顧客、2階は家族連れなどの新規顧客を開拓する」今年度(2004年2月期)の売上高は前年度に比べ増収を見込んでいる。(佐相彰彦)
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