店頭流通

レックスマークインターナショナル プリンタ取扱店を1000店舗に 冬商戦は出荷量30%増目指す

2003/10/27 18:45

週刊BCN 2003年10月27日vol.1012掲載

 プリンタメーカーのレックスマークインターナショナル(雨宮敏朗社長)は、2003年10月中旬時点で500店舗の同社製インクジェットプリンタ取扱店舗を今年末までに1000店舗に増やす。これにともない、10-12月の出荷量は前年同期比30%増を見込む。

 昨年まではAV(音響・映像)機器メーカーの船井電機の子会社であるフナイ販売を通じてプリンタを販売していた。今年はディストリビュータをダイワボウ情報システム、シャープエレクトロニクスマーケティング、DXアンテナの3社とした。雨宮社長は、「チャネルパートナーを強化し、取扱店舗が増えたことで、1ケタ台のマーケットシェアを10%台に引き上げる」と話す。

 冬商戦向けの製品については、単機能のインクジェットプリンタ「レックスマーク P3150 PrinTrio Photo(プリントリオ・フォト)」と「レックスマーク P707 Photo Jetprinter(フォト・ジェットプリンタ)」の2機種を10月11日に発売。複合機は、「レックスマーク X6170 オール・イン・ワン・ステーション」の1機種を10月下旬に発売する。「P3150」と「P707」は、同社初のメモリカードスロット搭載機。「X6170」は、プリンタ、コピー、スキャナ、FAXの4機能を搭載し、個人顧客に加えて企業もターゲットに拡販を図る。同社では、「複合機は年末までに台数ベースでインクジェットプリンタの20-30%を占め、売上高ではプリンタ全体の50%になる」と、複合機の販売が拡大するとみている。

 店頭プロモーションに関しては、11月から「写真」をキーワードにしたキャンペーンを実施。販売応援は、昨年の冬商戦期の1.5倍にあたる50人に増員する。

 インクジェットプリンタ市場は、セイコーエプソンとキヤノンが95%以上のシェアを持ち(BCNランキング調べ)、レックスマークはインクジェットで5%未満、複合機で5%前後となっている。
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