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NECインターチャネル ソフト6タイトルを今秋までに新たに投入 セキュリティとユーティリティを中核分野に

2004/03/22 16:51

週刊BCN 2004年03月22日vol.1032掲載

 NECインターチャネルは、セキュリティとユーティリティ関連のコンシューマ向けパソコンソフトを拡充する。セキュリティでは、ウイルス対策ソフトの2ユーザーパック版を4月に発売するとともに、ウイルス対策以外のセキュリティ関連ソフトを新たに発売する計画。ユーティリティでは、ソフト製品群「ビタミンシリーズ」のリニューアルを図るほか、ラインアップの拡充も行う。今秋までに両分野で合計6つの新製品を投入していく。同社が従来強みとしている教育、エンターテインメントの2分野に加え、新たな中核分野としてセキュリティとユーティリティを成長させたい考えだ。

 NECインターチャネルが販売するパソコンソフトは、ゲームなどエンターテインメント分野と幼児向けの学習ソフトが中心。セキュリティに関しては、韓国のソフトベンダーであるアンラボのウイルス対策ソフトを2001年11月から販売している。だが、「製品が1つしかなく単発の印象があり、大手の品揃えからは見劣りする部分があった」(山下賢一・ソフトウェア・マーケティング事業部ソフト出版グループエキスパートプロデューサ=写真)という。ユーティリティ分野は、昨年夏から本格的に製品を揃え始め、「ビタミンシリーズ」の名称でシステムメンテナンス関連ソフト5製品を2000-4000円台の低価格でラインナップした。

 セキュリティでは、今年1月下旬にウイルス対策ソフト「V3ウイルスブロック インターネットセキュリティ」を、パッケージデザインや価格などを見直してリニューアルした。前バージョンは、複数の機能を包含した統合型セキュリティソフトで価格は4980円だった。リニューアル後は機能を限定し、価格を2980円と大幅値下げ。「分かりやすさの追求と買い求めやすい価格設定」(山下エキスパートプロデューサ)で、他社との差別化を明確に打ち出した。

 これが好調なのを受け、ユーザーから要望の多かった2ユーザーパックモデルを4月中旬に発売する。このほか、ウイルス対策以外のアンラボ製セキュリティソフトを「V3ウイルスブロック」次期バージョンの発売時期に合わせて投入する予定だ。山下エキスパートプロデューサは、「セキュリティとユーティリティは似た分野だけに、ラインアップを充実して相乗効果を図り、ブランド価値を高める」としている。具体的には、「ビタミンシリーズ」のパッケージや製品仕様などを見直し、リニューアルした形で販売するとともに、網羅しきれていないユーティリティ分野のソフトを揃えていく。セキュリティとユーティリティで合計6製品を今秋までに投入する予定で、中核ジャンルとして両分野のソフトを充実させていく。
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