店頭流通

上新電機 ビル外壁に等身大のガンダム 専門ショップをリニューアル

2004/07/19 16:51

週刊BCN 2004年07月19日vol.1048掲載

 かに、タコ、ふぐの次は、モビルスーツ!?

 個性的な巨大看板が並ぶことで知られる大阪・道頓堀に程近い、日本橋の「でんでんタウン」に新たなランドマークが登場した。上新電機(土井栄次社長)はこのほど、1997年12月に開設した機動戦士ガンダムシリーズ専門店「GUNDAM'S(ガンダムズ)」を、でんでんタウンのメーンストリート「堺筋」に面したビルに移転、リニューアルオープンさせた。

 オープン日の10日は、あいにくの雨模様となったが、午前10時の開店を待ちわびた熱心なガンダムファン約300人が行列を作ったため、5分ほど時間を繰り上げて開店した。1番乗りを果たしたのは、大阪市内の中学2年生4人組。「144分の1スケールのプラモデルを買いに来た」とのことだが、見上げればガンダムズの入居するビルの壁面には「1分の1」、つまり等身大(全長18メートル)ピクチャーの「ガンダム」と「ZAKUⅡ」のバストアップピクチャーが…。わざわざ広島から来たという男性も「でかい」と一言。

 新店舗は、売り場面積約330平方メートルと、旧店舗の4倍規模。1階はDVDやアパレル、雑貨など、2階はプラモやガレージキット、工具などと分け、アイテム数も従来を2000点上回る5000点とした。従来に比べ、売り場にも余裕を持たせたはずだが、ひきもきらない来客で店内は身動きもできないほど。

 細谷恭司店長は、「レジは応援を含めベテランで固めたが、それでもさばききれない。お客様にはご不便をおかけしたが、目標予算は軽く達成できそう」と満足げ。家族連れの客が目立ったが、今後についても「40代以上の男性や若い女性など、普段はでんでんタウンに来ない人にも訴求したい」とし、リピーターを飽きさせないよう常に進化を目指す戦略。「待ち合わせの目印に乏しかっただけに、『じゃあ、ガンダムの前で』というように認知してもらいたい」としている。
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