店頭流通

トレンドマイクロ ショップPCへのバンドル提供加速 コジマやソフマップなど計25社に

2004/07/26 18:45

週刊BCN 2004年07月26日vol.1049掲載

 トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長兼CEO)は、一般消費者向けウイルス対策ビジネスで、量販店やパソコンショップなどが独自に販売するオリジナルパソコンへのバンドルによる拡販を加速させる。

 すでに、ヤマダ電機が販売するオリジナルパソコンに、同社のセキュリティソフト「ウイルスバスター2004インターネットセキュリティ」の期間限定版(無料)をプリインストールしているが、このほど提供する量販店やパソコンショップの数を拡充した。具体的には、コジマやアロシステム、ギガスケーズデンキ、九十九電機、ソフマップなど、合計25社が販売するオリジナルパソコンへの導入が決まった。今後販売される新モデルなどに、順次提供していく。

 パソコンのバンドル提供はジャンルを問わず、一般的にはNECや富士通などのメーカー系パソコンが対象だった。しかし、そのメーカー系パソコンへのバンドルは、競合のシマンテックやマカフィー(旧社名:日本ネットワークアソシエイツ)の2社が独占しているのが現在の状況。トレンドマイクロは、大手2社とは異なるショップ系パソコンを対象とすることで、ユーザーの裾野を広げ拡販を図る。

 トレンドマイクロの宍倉豊・営業統括本部リテールパートナーセールスグループディレクターは、「セキュリティソフトはユーザーが増えているとはいえ、まだまだ未開拓な領域がある。ユーザー層を広げるためには、バンドルによる提供方法も1つと判断した」と説明する。

 トレンドマイクロでは今後、ショップパソコンだけでなく、メーカー系パソコンへのバンドルにも意欲を示しており、パソコンメーカーとの交渉を進めていく。
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