店頭市場ピックアップ

外付けHDDの販売動向

2005/06/13 16:51

週刊BCN 2005年06月13日vol.1092掲載

2強でシェア80%超

シェアアップを狙うロジテック

 外付けHDD(ハードディスクドライブ)の店頭販売は、バッファローとアイ・オー・データ機器の2強時代が続いている。BCNランキングによれば、5月のメーカー別販売台数シェアでトップのバッファローが45.8%、2位のアイ・オー・データ機器が35.7%と2社で80%を超えている。

 しかし、この2社の間隙を縫ってトップシェアに躍り出ようとする企業も少なくない。3位のロジテックは虎視眈々とシェア拡大を狙っており、早急に市場の30%程度のシェアを獲得したい考えだ。

 ロジテックは昨年12月、周辺機器メーカーであるエレコムの子会社となった。エレコムグループになったメリットを生かし、外付けHDDの新製品として「LHD-EBU2S」シリーズと「LHD-EBFU2S」シリーズを6月下旬から発売する。この製品群は、付属のシリアルキーで専用サイトからソフトウェアのダウンロードが可能。ユーザーは、セキュリティソフトなどソースネクストが提供する30タイトルから1種類を選択できる。

 エレコムの梶浦幸二・商品開発部長は、「ソフトウェア付USBフラッシュメモリは、初年度で5%のシェアを獲得した」と、ソフトウェアによる付加価値戦略に手応えを感じる。ロジテック製品でもソフトウェアを搭載できるようにしたのは、「ロジテックを店頭で露出するには、付加価値の高い製品の発売が必要と判断した」ためだ。

 ロジテックでは、「LHD-EBU2S」シリーズと「LHD-EBFU2S」シリーズの販売台数を初年度に50万台と見込む。外付けHDDは、バッファローとアイ・オー・データ機器のシェアが圧倒的に高いということもあり、他の市場と比べシェア争いが激しいという印象はない。しかし、3位以下のベンダーがシェアを上げようと躍起になれば、競争激化の市場に様変わりする可能性もある。
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