若者の街、東京・渋谷にパソコンユーザーが集まりはじめた。ファッションや遊びなどの流行を発信し続ける渋谷で8月6日、米アップルコンピュータの直営店「アップルストア渋谷」が公園通り沿いにオープンした。

アップルストア渋谷がオープン

　同店は国内で4番目、東京ではアップルストア銀座に次ぐ2店舗目となる直営店。売り場は地上2階建ての構成で、1階にはパソコン「iMac」やデジタルオーディオプレイヤー「iPod」などアップル製品全般を展示。2階では、店舗のスタッフがアップル製品に関するユーザーからの問い合わせに対応するカウンター式の「ジーニアス・バー」を設置。子供が気軽にアップル製品を体験できるキッズコーナーなども設けている。

　サービスについては、迅速な修理や特別ワークショップへの参加、特別ディスカウントなどの特典を提供する会員制サービス「プロケア」、毎週水曜日に専門のビジネスコンサルタントがマンツーマンで相談を受けたり、製品のデモンストレーションや各種ワークショップなどユーザーのビジネスに適した最新テクノロジーを紹介する「ビジネスデイ」などを提供する。

　日本で音楽配信サイト「アイチューンズミュージックストア」のサービスをこのほど開始したことにともない、8月中にアーティストによるライブコンサートの開催も計画している。

　オープン当日は、最高気温が35度Cを超える暑さだったにも関わらず、午前10時の開店前に2000人以上が行列をつくった。列は、店舗前から渋谷区役所やNHK放送センターなどがある交差点まで続き、さらに原宿駅方面に伸びるほど。オープニングキャンペーンとして、先着1500人の来店者にオリジナルTシャツを無料で配ったほか、「iPod」やノートパソコン「PowerBook G4」などが当たるスクラッチカードも配布。また、渋谷ならではの「忠犬ハチ公」をデザインしたiPod用ケースを限定販売。開店早々に売り切れになるなど好評だった。

　オープン後の店内は引きもきらず訪れる来店者で大混雑。iPodを身につけたアップルファンだけでなく、10代後半から20代前半の若者や家族連れも多く、幅広い顧客層が訪れた。（佐相彰彦）