石井克美のデジタル家電ナビ

<石井克美のデジタル家電ナビ>23.自宅に居ながらレンタルビデオ

2005/09/19 16:51

週刊BCN 2005年09月19日vol.1105掲載

 視聴者が観たいときに観たい映像を配信するサービス、それが「ビデオオンデマンド(VOD)」だ。  現在のテレビ放送は、放送局から一方的に映像が配信されており、視聴者は放送局のスケジュールに合わせて映像を観るしかない。  これに対しVODでは、視聴者が配信開始時間や配信映像を指定し、視聴者の都合で配信が受けられるのが最大の特徴であり、メリットでもある。そこで、さまざまな企業が相次いでVODサービスに参入しようとしている。

 その一例をまず挙げてみよう。レンタルビデオチェーンを展開するゲオと携帯電話向けコンテンツとシステムを手がけるインデックスが出資する企業「ゲオ・ビービー」がインターネットを利用したVODサービス「GEO@チャンネル」を6月より本格始動した(体験モニターは4月スタート)。

 STB(セットトップボックス)は全国600店舗超のゲオ店舗でレンタルでき、1週間980円から利用可能となっている。家庭用テレビで、最高4Mbps(高画質)という高ビットレートで映像が楽しめる。

 利用プランは「ライトプラン」と「プレミアムプラン」の2つ。ライトプランは1か月980円で約300本用意されたタイトルから1週間以内なら5本が視聴可能。

 プレミアムプランは1か月1680円で100タイトルがすべて見放題となっている。プレミアムプラン用には現在1000タイトルが準備されており、見放題の100本は毎月入れ替えられる。見放題の対象になっていない900本についてもプレミアムプランならばPPV(ペイパービュー)で視聴可能だ。PPVの料金は1本105円から。

 両プランともSTBのレンタル代金が含まれており、ライトプランはゲオ店頭のみの扱いだが、プレミアムプランはGEO@チャンネルのウェブサイトや電話からの申し込みができる。

 STBにハードディスクドライブ(HDD)は組み込まれておらず、すべてストリーミング視聴。ただし、使用感はビデオやDVDと同様に利便性に富んでおり、早送り・巻き戻しなどが可能なほか、視聴手続きを済ませたタイトルについては、STBのメニューにある「レンタル中」に一時的にストックされるので、数時間後に続きを見るといった使い方も可能だ。

 VODサービスがマルチメディアの旗手としてブレイク必至と言われ続けてはや数年。ようやくサービスとしての形が見え始めてきたようだ。次回以降、さらに検証していきたいと考えている。
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