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三星テックウィン ペンタックスと共同開発 初のデジタル一眼カメラ発売 韓国カメラ市場でのシェア1位キープに意欲

2006/02/06 16:51

週刊BCN 2006年02月06日vol.1124掲載

【ソウル発】韓国のデジタルカメラブランドである三星テックウィンが初のデジタルSLRカメラ「GX─1S」を発売した。この製品は昨年10月、日本のペンタックスと同社がデジタルSLRカメラの共同開発調印式を行って4か月目に登場した製品だ。ペンタックスの代表的な一眼レフタイプのデジタルSLRカメラ「istDS」のスペックの大部分をそのまま借用したもので、1月末から本格的に販売される予定だ。

 2.5インチ液晶画面を装着し、重さ505gと軽いうえ本体も小さく、携帯性と起動性が優れている。またペンタプリズムを採用し、ビューファインダが明るく鮮かなので一段と見やすくなったと、三星テックウィン側は説明している。

 600万画素でISO3200の高感度をサポートしているため暗い室内でも撮影できる。18─55mm標準ズームレンズを含め価格は80万ウォン台(約9万6000円)で、デジタルSLRカメラ部門での価格競争を巻き起こすのではないかと見込まれている。

 三星テックウィンは昨年スリム型デザインのデジタルカメラで旋風を巻き起こし、下半期には専門家向けハイエンドデジタルカメラ「プロ815」を発売している。さらにレンズ交換式のデジタルSLRカメラまで発売し、デジタルカメラの完全なラインアップを取り揃えるようになった。2月頃には関連モデルも発売する予定で、価格は60-70万ウォン台を予想している。

 現在韓国内デジタルSLRカメラ市場を二分しているキヤノンとニコンに割り込んで、どこまでシェアを獲得できるかが注目されている。

 三星テックウィンは三星グループの系列会社だが、今までデジタルカメラ市場でこれといった動きはなかった。三星関係会社のほとんどが韓国市場をリードしているのとは違い、三星テックウィンはデジタルカメラ市場では下位メーカーに甘んじてきた。だが2003年に4─5位だった市場シェアは04年3位に急伸し25%のシェアを獲得、05年にはソニー、オリンパスなどを追い抜きついにトップシェアとなった。

 三星テックウィンは「世界デジタルカメラ市場で今年は4位、07年には3位を目標としている。デジタルカメラ販売量は昨年600万台だったが06年は800万台、07年は1200万台を目標としている」と述べた。(鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者))
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