店頭市場ピックアップ

フォトプリンタの販売動向

2006/02/20 16:51

週刊BCN 2006年02月20日vol.1126掲載

“2強”がシェア90%を押さえる

インクジェットが拡大傾向

 インクジェット、サーマル(昇華型)を含めたA6/ハガキサイズおよびL版写真が印刷できる小型のフォトプリンタ市場は、昨年1月から12月累計のメーカー別シェアで、セイコーエプソンが43.6%、キヤノンが29.6%で、エプソンが首位に立っている。

 図はBCNランキングによる今年1月のメーカー別販売台数シェアを表したもの。首位は、エプソンで58.3%、2位は32.8%のキヤノン。エプソンは、インクジェットの「カラリオミー」シリーズ、キヤノンはサーマルおよびインクジェットの「セルフィー」シリーズを展開しており、両者でシェア90%強を握っている。その他ではカシオ計算機、日本ヒューレット・パッカード、オリンパス、コダック、ソニー、レックスマークなど計13社が参入している。各社ともラインアップがユニークで、カシオはキーボード一体型の「プリン写ル」を発売中で、レックスマークは2月中旬にCD-ROMドライブ搭載のフォトプリンタ「P450フォトCDバーナープリンタ」を発売する予定など、それぞれ特色ある製品を展開している。

 1月の機種別販売台数シェアでは、エプソンの「カラリオミー E-200」が24.6%で首位、2位は「同 E-100」が20.0%。3位がキヤノン「セルフィーCP710」で14.6%となっている。

 昨年1年間のフォトプリンタ市場の販売台数をBCNランキングで比較してみると、複合プリンタの合計の6分の1程度の市場規模となっている。

 フォトプリンタ市場は、サーマルのフォト専用プリンタが中心だったが、04年にエプソンが販売開始した「カラリオミー」が火付け役となり小型インクジェットプリンタが拡大してきた。店頭では、プリンタ売り場に小型プリンタを集めたコーナーが設置されていたり、デジタルカメラ売り場に展示される光景が定着してきている。
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