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ソフォス Linuxにもウイルス対策を クライアント向け製品を投入

2006/04/03 18:45

週刊BCN 2006年04月03日vol.1132掲載

 ウイルス対策ソフト開発・販売のソフォス(アラン・ブロデリック社長)は、Linux搭載パソコン向けウイルス対策ソフトの販売を開始した。クライアントLinux向けウイルス対策商品は、同社にとって初めて。

 Linuxを狙ったウイルスは、「現在数か月に1件発生する程度」(ブロデリック社長)だが、Linux搭載クライアントは次第に増えており、Linuxを狙ったウイルスも今後増えると判断。いち早く製品化して、将来の需要増の際に先行メリットを出したい考え。

 発売したのは、「Sophos Anti─Virus for Linux Version5.0」。ウイルスのほか、スパイウェア、ワーム、トロイの木馬などの不正プログラムを発見・駆除する。ウイルス定義ファイルの自動アップデートのほか、オンアクセススキャン機能、情報システム管理者向けの管理ツールも備える。Linuxを狙ったウイルスのほか、ウィンドウズ向けウイルスも駆除することが可能。価格は3960円。対応するLinuxは、「RedHat」や「SUSE」、「TurboLinux」など約20種類。Linuxを狙ったウイルスは現在は少ないが、オープンソースソフトウェア(OSS)で、コーディング情報はインターネット上で無償公開されているため、Linux搭載パソコンが増えれば、ウィンドウズよりも危険性は高いという。

 ソフォスは、法人市場に特化し、ウイルス対策ソフトを販売する英ソフォスの日本法人。世界150か国、3500万人以上のユーザーがいるという。
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