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プロジェクター市場の動向

2006/08/28 16:51

週刊BCN 2006年08月28日vol.1151掲載

復調傾向も7月は一気に失速

 BCNランキングによると、プロジェクター市場の変動は激しい。今年5-6月は、台数ベースで前年同月比プラスへと転じたが、7月は一転して需要が落ち込み、前年比で約3割減と失速した。

 図は今年1月から7月の販売台数、金額の推移を示した。1月から前年割れの傾向が続いていたが、その後は緩やかに復調傾向が現れ、5-6月では台数が前年を上回って回復へと転じた。特に5月は、市場をけん引するセイコーエプソンが、台数、金額ともに市場の伸びを大きく上回った。

 エプソンは、昨年9月にDVDプレーヤー一体型のプロジェクターとして「ドリーミオEMP-TWD1」シリーズを投入。発売以来ヒットを続け、長期にわたってトップシェアを維持する。同製品を発売してからまもなく1年。「コンスタントに新機軸を打ち出し、斬新な商品を市場に投入していく」(田場博己・エプソン販売・取締役コンシューマ事業部長)方針を打ち出していることからも、年末に向けた新製品には目が離せない。
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