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PDA市場の動向

2006/10/30 16:51

週刊BCN 2006年10月30日vol.1160掲載

シャープの独走続く展開に

 9月月次のPDAベンダー別販売台数シェアは、シャープが51.4%を獲得し、引き続き独走態勢にある。需要の縮小にともない、ここ数年の間に撤退メーカーが相次ぎ、シャープ以外ではマイタックが奮闘する2強市場へと姿を変えた。

 スケジュール機能を備えた携帯電話が浸透したことで、市場自体が縮小の一途をたどっているのが実態で、大型家電量販店ですら売り場が縮小し、特定機種を絞り込んで細々と展開する店舗が少なくない。昨年、撤退したソニーは、PDAを彷彿させるサイズの小型ノートPC「VAIOtypeU」を販売中で、モバイルをめぐる新たな変化が現れつつある。

 シャープは今年3月に、6GBの大容量HDD搭載モデル「Zaurus SL-C3200」を発売。一方、マイタックも6月に新モデル2機種を投入するなど精力的に市場展開している。マイタックの新モデルは、GPS連動のナビゲーション機能を付加、今までの製品とはひと味違った展開を志向しはじめた。
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