店頭流通

アップル リビング向けに「Apple TV」発売 iTunesコンテンツを大画面で視聴

2007/04/09 18:45

週刊BCN 2007年04月09日vol.1182掲載

 アップルは、ネットワークメディアプレーヤー「Apple TV」の出荷を開始した。

 Apple TVは、MacやWindowsPCと、IEEE 802.11a/b/gのほか、最新のIEEE 802.11nのドラフトに準拠した無線LANで接続。さらに、Apple TVを、HDMIなどで大画面薄型テレビに接続することで、iTunesで管理している動画や音楽を楽しむことができる。

 「iTunesで蓄積している音楽、動画コンテンツを持ち運んで利用する機器がiPod。それに対して、Apple TVは、iTunesの音楽、動画コンテンツを、リビングの大画面薄型テレビで楽しむための機器」と、同社では位置づける。

 40GBのHDDを搭載。ここにコンテンツを蓄積できるほか、ストリーミングで受信した映像なども、PCを通じてテレビに表示できる。IEEE 802.11nによる高速データ転送が可能であることから、高品質な映像のストリーミング再生も可能だ。さらに、Podcastや静止画のコンテンツなども表示できる。

 操作に関しては、独自のメニュー画面を用意。付属の「Apple Remote」でのリモコン操作が可能となっている。価格は3万6800円。

 発表では2月の発売となっていたが、約1か月遅れての出荷となった。「発売が遅れたことで、多くの予約ユーザーに待っていただいた。だが、今後は比較的潤沢に商品が供給されることになるだろう。iTunesの新たな利用シーンを提案できる」と、同社ではみている。

 当初はiPod向けの音楽転送ソフトだったiTunesが、静止画や動画、Podcastなどのデジタルコンテンツ管理ソフトへと進化。さらに、今回のApple TVの投入によって、リビングで楽しむことを視野に入れたコンテンツ管理ツールとなったともいえる。
  • 1