店頭流通

バッファロー 地デジ商材を拡充 年末商戦で販売増へ

2008/10/20 18:45

週刊BCN 2008年10月20日vol.1256掲載

 パソコン周辺機器メーカーのバッファロー(斉木邦明社長)は、年末商戦に向けた地上デジタル関連商材の拡充を急ぐ。パソコンで地デジ放送を視聴できる周辺機器を今年5月から本格的に販売スタートさせ、主な関連製品の9割方を地デジ対応させるまでにこぎ着けた。年末商戦向けの新規商材は「ほぼ100%、地デジ対応にする」(中村智仁・市場開発事業部DHマーケティンググループリーダー)ことでさらにビジネスを拡大させる。

 地デジはユーザーによるコピーや改変を制御することを目的に、暗号化されて放送されている。受信するには、受信機(チューナー)のほかに、グラフィックボードやモニター、録画するためのBlu-rayなどのドライブといった、映像に触れる部分すべてにコピー制御機能を適用しなければならない。

 バッファローでは関連する周辺機器にコピー制御機能を組み込み、パソコンで地デジを視聴するユーザーの需要をつかんできた。年末商戦では、新規に出荷する関連機器すべてを地デジ対応させるなど万全の体制で臨む。消費の冷え込みが懸念される年末商戦だが、地デジ関連商材の拡充によって、マルチメディア関連の売り上げを前年同期比プラスで堅持する方針。
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