店頭流通

コーレル 簡単・リッチな画像加工を実現 法人向けも開拓へ

2009/03/23 18:45

週刊BCN 2009年03月23日vol.1277掲載

 コーレル(堺和夫社長)は、今年度(2009年11月期)前半に、国内でデジタル、グラフィックの両メディアに対応した編集・デザイン製品を相次ぎ投入すると発表。また、セキュリティを強化した圧縮解凍ユーティリティソフトウェア「WinZip」を法人向けに拡販する専任組織を新設することを明らかにした。

 同社製品のうちグラフィックソフト「CorelDRAW」は昨年、発売20周年を迎えた。昨年10月に新発売した「同Essential 4」はオリジナリティ性の高いチラシや町内報など、初心者でも簡単に使える製品へ衣替えした。また、現在発売中の写真画像などを加工するペイントソフト・イラスト作成ソフト「Corel Painter Essential 4」も、パソコンを使って簡単にデジタルアートを楽しめる。

 両製品などは、医療や学校現場で利用されているが、この先、自社でチラシ制作することが増えたツアー企画会社や旅行代理店などの法人向けに販売を強化する。

 法人市場に対しては、電子カルテなどをメール送信する際にセキュリティ強度を上げる必要のある市場へ圧縮解凍ソフト「WinZip」を拡販する。このための専任組織を近く立ち上げる。堺社長は「当社製品は、あらゆる領域へ進出できる可能性を秘めている。特に、“簡単”を売りにして法人市場に対する販売戦略を打ち出していく」と、販売先や方法を含め検討をする方針だ。(谷畑良胤)
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