NECディスプレイソリューションズ(丸山好一社長)は1月13日、印刷、写真、アート、DTP、映像など高度なカラーマネジメントが要求されるグラフィックス用プロフェッショナル向けワイド液晶ディスプレイの新モデルとして、24.1型WUXGA(1920×1200)対応液晶ディスプレイ「MultiSync LCD-PA241W」を2月22日に発売すると発表した。
今回の新製品は、基本性能の基となるスケーラーICを新規開発し、様々な機能、性能の向上を図ったカラーマネジメント対応ワイド液晶モデルの新ラインアップ「MultiSync PAシリーズ」として投入するもの。新開発の画像処理専用ICの採用による3次元ルックアップテーブル搭載、広色域10ビットカラーIPSパネルの採用により、正確な色再現を実現。さらに、工場出荷時に輝度ムラ・色ムラを軽減する調整を実施し、ばらつきの少ない安定した品質レベルを確保している。
また、ICCプロファイルエミュレーション、印刷エミュレーション、色覚エミュレーション機能を搭載。画面上で、他の表示装置のエミュレーションや、印刷した結果のエミュレーション、カラーユニバーサルデザインを意識した、コンテンツのエミュレーションなどの表示を、ソフトウェアを介さずリアルタイムに確認することができる。このほか、高精度なフィードバックセンサーを搭載しており、外付けカラーセンサーなしでも目標とする表示特性に対して、精度の高い調節を行うことができる。
価格はオープン。同社では、年間1万台の販売を目標にしている。