店頭販売奮闘記

【店頭販売奮闘記】GNネットコムジャパン(後編) 接続検証でコンシューマの心を掴む

2010/05/20 18:45

週刊BCN 2010年05月17日vol.1333掲載

 このコーナーでは、店頭販売に注力するメーカーの販売第一線の動きを紹介する。(前編)では各社の販売戦略や体制を、(後編)では現場の奮闘ぶりを追う。

柳澤真紀子
カスタマーサービス
マネージャー
 柳澤真紀子・カスタマーサービス マネージャーは、日々、一般のお客様からの問い合わせに答えている。外注先のコールセンターで対応しきれなかった問い合わせに対処するのが仕事だ。加えて、接続検証業務も担当する。携帯電話と自社ヘッドセットの検証を実施し、適合表を作成。Webサイトに掲載するほか、量販店の売り場に資料として提供している。柳澤マネージャーは、「お客様は、この適合表をもとに製品の購入を決める。量販店からも、『適合表がなければ売れない』といわれている。携帯電話との接続検証は、Bluetoothヘッドセットを販売するうえで、とても重要な要素だ」と語る。

 これを裏付けるように、コールセンターに入る問い合わせで最も多いのは、ヘッドセットの購入を検討しているお客からの「この携帯電話とこのヘッドセットは接続できますか」というもの。また、同社のBluetoothヘッドセットには、複数の携帯電話と同時に接続できるものがあることから、「会社用とプライベート用、両方の携帯電話で、このヘッドセットを使えますか」という質問も多いという。

 携帯電話はシーズンごとに次々と新しい製品が登場するので、すべての製品の検証ができているわけではない。柳澤マネージャーは、これらの質問に対して、実際に問い合わせのあった携帯電話とBluetoothヘッドセットの接続の検証を実施し、確認してから回答するようにしている。「多少時間がかかっても、お客様の疑問には誠意をもって回答したい」(柳澤マネージャー)という気持ちからだ。

 ヘッドセットの認知度は、まだ決して高くない。柳澤マネージャーは、主婦が家事をこなしながらヘッドセットを使ってくれる光景を思い描きながら、コンシューマからの問い合わせに一つひとつ丁寧に答えている。(武井美野里)

Bluetoothヘッドセット売り場(ビックカメラ新宿西口店)
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