【上海発】ニコンのグループ会社で上海を本拠地とする販売・サービス会社、尼康映像儀器銷售(中国)=ニコン・イメージング(チャイナ)セールス(金子博明董事長総経理)は、従来の販売代理店を通じてディーラーに製品を提供する販売経路を変革し、ディーラーとの直接取引に乗り出す。2010年8月をめどに開始する予定で、ユーザーのニーズをできるだけ多く吸い上げていく。
現段階で確保している300社以上のディーラーのうち、200社程度と話が成立している。金子董事長総経理は、「240~250社とは、直接取引したい」考えを示している。ディーラーとのパイプ役である中間業者の販売代理店を経由した販売は激減するが、「当社が契約している4社の販売代理店と話し合い、交渉は成立している」という。
ニコン・イメージング(チャイナ)セールスは、タッチ&トライやセミナーを開催するなど、中国市場でコンシューマの購買意欲を喚起している。金子董事長総経理は、「ディーラーとの直接取引でコンシューマとの距離を縮め、どのような製品を欲しているのか、ニーズの変化も含めて把握し、それに応えていかなければならない」と力を込める。また、サポートセンターを中国4拠点に設置し、「将来は30拠点を目指す」とサービスの拡充を図っていく方針だ。

金子博明董事長総経理