気になるアイテムを徹底分析

<気になるアイテムを徹底分析>店舗スタッフに聞く売れ筋商品――オリジナルパソコン(3)

2015/08/06 16:51

週刊BCN 2015年08月03日vol.1590掲載

ソフマップ秋葉原本館
小川知昭氏

オリジナルパソコンの普及によって自作ユーザーの広がりにも期待
 パソコン専門店が提供している自社ブランドのオリジナルパソコンで、多くのパソコン上級者をファンとして獲得し続けているモデルがある。ビックカメラグループのソフマップが販売している「バーガーパソコン」だ。最近は、パソコン初心者の購入も盛んになっている。

 バーガーパソコンは、「バーガー」という名称がついているだけに、メニューはマクドナルドなどハンバーガーショップに似たものになっている。シンプルなスペックのパソコンは「バーガーパソコン」、高機能であれば「スペシャルバーガー」や「メガバーガーパソコン」など、少し変わったスペックのパソコンは「テリヤキバーガーパソコン」「フライドフィッシュバーガーパソコン」などだ。ユーザーは、メニューに書かれているスペックをみて、自分に適したモデルを購入することができる。

さまざまな種類があるソフマップの「バーガーパソコン」

 ソフマップ秋葉原本館でパソコン販売を担当する小川知昭氏は、「いますぐ自分に合ったパソコンが欲しいというお客様が購入している。個人で使う上級者だけでなく、CADを業務で使っている方やデザイン事務所のクリエイターなど法人のお客様も多い」と、ユーザー層の広がりに自信をみせる。

 また、メニューのスペックとは異なるパソコンを購入したければ、カスタマイズにも対応する。来店者はスタッフの接客を受けることで、さらに自分にぴったりのカスタマイズモデルを購入することもできるのだ。「最近は、『オンラインゲームを楽しみたいが、パソコンに詳しくないから教えてほしい』という方の来店が増えている。そのため、メニューにあるスペックを噛み砕いて、わかりやすく説明することで購入につなげている」としている。

サービスサポートカウンターで初期設定から修理まで何でも受けているのがソフマップの強み

 パソコン初級者の購入が増えているということで、ソフマップのもう一つの強みが発揮されることになる。それが「サービスサポートカウンター」だ。このカウンターでは、パソコンに関することなら何でも相談できるようになっている。「最近では、『購入したパソコンをすぐに使いたい』という要望が多く、初期設定の依頼が増えている」という。なかには、パソコンを使用しているうちにトラブルが発生する可能性もある。そのため、「出張パソコンサポート」「オンラインサポート」などをビックカメラグループでパッケージとして販売している。サポートメニューも、ユーザーのニーズに応じて5種類のメニューを揃えていて好評だ。ソフマップ秋葉原本館では、カスタマイズパソコンやサポートでユーザーの満足度を高めることで、「お客様が増加している状況」とのことだ。
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