ペットボトルに差した温度計はマイナス5℃を示しているが、ボトルの中身は氷にならず液体のまま。普通、氷点下になると水は氷になる。その常識を覆す技術が三菱電機(柵山正樹社長)の「置けるスマート大容量」WX・JXシリーズに搭載されている「氷点下ストッカーD」。従来機種から搭載している「切れちゃう瞬冷凍」でも使われている「過冷却現象」を応用した機能だ。

三菱電機
静岡製作所
営業部冷蔵庫営業課
河原 永 氏
 過冷却現象とは、0℃から時間をかけてゆっくり冷やすことで、凍結点を超えても凍らないという現象。瞬冷凍では、約マイナス7℃の過冷却状態の肉などを約2~3週間保存でき、氷点下ストッカーDだと、約マイナス3~0℃で過冷却状態の肉や魚を約3~7日間保存できる。いずれも、凍らせずに鮮度や美味しさを長持ちさせる目的で開発された。

 背景には、消費者のライフスタイルの変化がある。「女性の社会進出により共働き世帯が増え、週末のまとめ買いが増えている。一方で、冷凍から解凍した食材の味に対する不満もある。いかに美味しいまま長く保存できるかというニーズが高まっている」と、冷蔵庫の営業を担当する冷蔵庫営業課の河原永氏は、新しい冷蔵庫の機能を開発した背景を語る。

 温度センサできめ細かく食材の温度帯を管理する「氷点下ストッカーD」は、氷点下でも凍らせずに風味が損なわれず、生だから調理も楽という「時短」ニーズにもマッチしている。(BCNランキング 細田立圭志)

「置けるスマート大容量」WX・JXシリーズ