台湾のPCメーカーであるエイサーが、SIMフリースマートフォン(スマホ)の日本市場に参入すると発表した。発表会では、同社のスマホをかたどったオリジナルのクッキーを記者に配布する力の入れよう。S.T.リュウ・スマートプロダクトビジネスグループプレジデントは、「この2年ほどスマートデバイスビジネスの重点エリアを西欧、中南米、東南アジアとしてきた。それに今回日本が加わる。日本市場は機が熟した。参入するにあたっては、まさに今のタイミングだ」と話す。

 コンシューマのノートPC市場は、販売台数前年比で2ケタ割れが17か月連続で継続し、ふるわない。海外勢で2ケタシェアをとっているのはNECと連携するレノボだけ。他のメーカーはアップルを含めて1ケタシェアから脱すことができない。一方、需要の旺盛なSIMフリースマホ市場に目を向ければ、スマホに占める販売台数構成比は徐々に拡大し1割を突破。日本のスマホメーカーがキャリアとの連携を重視する一方、PCがだめならスマホと、中国、台湾、韓国を中心とした各メーカーが次々と参入する狙いは十分理解できる。

エイサーが日本市場に投入するLiquid Z530。ホワイトは日本限定モデル

 個人の情報機器の主役がPCからスマホへシフトするなかで、これまでPCが担ってきた役割をスマホが代替するようになってきた。しかし、PCは依然として情報生産に不可欠なデバイスである。PCとスマホを自由に行き来できるシームレスなプラットフォームの普及が急務だ。