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<BCN REPORT>ロジテック伊那工場訪問 「屋台方式」で多品種少量生産を徹底
2002/02/18 15:00
徹底した少量生産。1回の受注分をさらに小分けして生産し、需要がなくなれば直ぐに生産を打ち切る――。ロジテック伊那工場(長野県)では、いわゆる1列に人を並べた製造ラインは存在しない。2-4人が1組となり、多品種を必要な分だけ、少量ずつ造る。そこには市場動向と連動した製販一体型の生産システムが出来上がっていた。(取材:本紙主幹奥田喜久男、構成:安藤章司)
「屋台方式」で多品種少量生産を徹底
最大25機種を生産
ロジテック伊那工場は、東京からJR中央線に乗り3時間の山間部にある。同地区はオリンパス光学工業や長野ケンウッド、キョウデン、セイコーエプソンなどが工場を構えるIT生産の拠点だ。
ロジテック伊那工場は、大きく分けてパソコン周辺機器と、パソコン本体の2つの製造部門がある。多品種少量生産が基本で、周辺機器の生産個数で年間100万個、パソコンは月間3000台の生産能力がある。
周辺機器の製造部門では、1-14ラインまで自在に増減することができ、1日当たり最大14機種を同時に製造できる。同地区における外部協力工場の生産分まで含めれば、1日当たり最大25機種を生産できる。
今回の訪問時には、全14ラインが稼働しており、外付けハードディスクやMO装置を次々と組み上げ、取扱説明書などと合わせて箱詰めしていた。
ここでは人が何十人もラインに並び、商品がベルトコンベアーで流れる製造工程はない。「屋台方式」と呼ばれる1つの作業台に2-4人が張り付き、製品を組み立てる方式を採用している。作業台の上には手元を明るくする照明がついており、これが夜店などの「屋台」に似ていることから、この名称がついた。
国内の生産が次々と中国にシフトしていくなか、昔ながらの大量生産に適したライン方式は中国の工場に移り、国内では多品種少量の製造に適した屋台方式の方がむしろ一般的になっていると言われる。
生産部製造課製造技術係の中村正主任は、「MOドライブの場合、1屋台あたり4人が担当し、1日500台造る。2000台の注文がきても、4屋台が1日で造ってしまうのではなく、通常、1つの屋台で4日間かけて2000台つくる。こうすれば、もし需要が減退したとき、すぐに生産を打ち切ることができる」と、市場動向を見極めながら、慎重に少しずつ段階的に生産する。
不良品率0.5%以下に
工場である以上、品質管理は至上命題だ。現在、ロジテックの初期不良による返品率は1.5%。このうち、実際に不良品である率は0.6%だ。生産部品質管理課の小菅一夫技術主査は、「当面の目標は不良品率を0.5%以下に抑えること。品質検査で抜き取り検査をしても、不具合の再現性が低かったり、外部調達品の不具合など、どうしても0%にできないのが歯がゆい」と話す。
パソコン本体の製造部門では、用途特化型のパソコンを中心に手がける。NS事業部・清水次男部長は、「量産型のパソコンを造っても利益は出ない。顧客に適したパソコンを受注生産で組み立て、2週間で手元に届けている」と話す。特定用途への最適化で、価格競争だけに終始しないよう努めている。
高木英亮社長は、「周辺機器は、家庭用のネットワーク接続型ストレージ製品などが有望。パソコン製造では、用途特化型による受注生産が基本。今後は流通だけに頼らず、独自の営業力を強化し、顧客やシステム構築事業者との連携を深めながら、製販一体型で収益性の高い事業に仕立てる」と話す。
市場の動きと生産ラインを密接に連携させることで、工場のもつ強みを最大限に発揮していく考えだ。
徹底した少量生産。1回の受注分をさらに小分けして生産し、需要がなくなれば直ぐに生産を打ち切る――。ロジテック伊那工場(長野県)では、いわゆる1列に人を並べた製造ラインは存在しない。2-4人が1組となり、多品種を必要な分だけ、少量ずつ造る。そこには市場動向と連動した製販一体型の生産システムが出来上がっていた。(取材:本紙主幹奥田喜久男、構成:安藤章司)
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