経済産業省など 「平成13年度電子商取引に関する市場規模・実態調査」発表 この調査でひとつ気になるのは、BtoCで自動車や不動産にかなりの金額を見ていることである。これらの高額商品を実物を見もしないで購入する人がいるのだろうか。インターネットでまず当たりをつけ、実物を見に行くというパターンが多いのではないか。BtoCといえば支払いまでをインターネット上でこなすというイメージが強い。完結したBtoCときっかけだけを作るBtoCを、きちんと切り分けていく必要があろう。
【BtoC 市場推計・予測結果概要】 1. 2001年のBtoC 市場規模 2001年の市場規模は、2000年調査の8240億円に対し、約80%増の1兆4840億円に達した。これは、昨年度調査時点の2001年予測を若干下回ったものの、厳しい経済情勢の中、依然として順調な拡大を見せたといえる。
* 電子商取引化率は、家計部門の最終消費、住宅投資金額等に対する、電子商取引市場規模金額の割合
**前回調査の電子商取引化率は、最新のSNA産業連関表等に基づき再計算を行っている 平成10年度の第1回調査時点から見ると、1998年:645億円、1999年:3360億円、2000年:8240億円、2001年:1兆4840億円と伸び率は低下しつつあるものの、依然として大幅な拡大基調を継続している。
注:1998年には不動産は含まれていない セグメント別に2001年の市場規模を見るとPC及び関連製品、書籍・音楽等の従前のEC先行品目の伸びがやや落ち着きを見せるなかで、衣料、趣味・雑貨、旅行、エンタテインメント、不動産等が大きな伸びを見せたことが拡大に寄与した。
モバイルBtoCの市場規模に関しては、2001年では1205億円と推計しており、2000年調査に比べ約2倍に拡大している。
セグメント別に見ると、ブラウザ対応携帯電話向けのエンタテインメント系デジタルコンテンツ(着信メロディ、待受け画面等)が前年に引き続き好調であり、全体の7割近くを占め、モバイルBtoCのけん引役となっている。
また、2001年には大手カタログ通販事業者の取り組みが本格化し、衣料、趣味・雑貨等の分野において大きな伸びを見せている。